寂円寺徒然日記
年の瀬に。

 

年の瀬、街もなんとなく、そわそわしているように感じます。

 

この時期に、鼻からつめたい空気を一杯に吸い込んで、身体の隅々まで、その冷たい空気が流れ込んでくると、身体が内側からぽかぽかあったかくなるような感じがします。きっと内臓が冷やされてたまるかいと思ってがんばるからなのかもしれないですね。

 

自分の意識とは別のところに、命というのはあるんだなぁとこういうときにふと感じることがあります。

 

さてこの時期になりますと、お別れの挨拶が、「さようなら」から「よいおとしを」に変わります。自分で、そういう挨拶をしているとふと、別れるときに次に、この人とは、いつ会うんだろうということを考えてる自分に気づかされます。いつもはそんなこと考えないのですが、この時期だけは、すこし相手に置く意識が特別な気がします。

 

よいおとしを。

 

そこには、いつもよりもすこし多くの感謝の気持ちが込められている気がします。この時期の特別な挨拶と、その心持ちになんか、やはり日本のこういう文化はいいなぁと思いました。

 

さて今年はあと何人によいおとしを、というのでしょうか。

 

みなさま今年もお世話になりました。

来年もよろしくお願いいたします。

 

よいおとしを。

 

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