あけましておめでとうございます。と言ってからはやくももう3ヶ月もたってしまいました。年々、時の過ぎる早さがスピードを増していくようです。
今年は桜も短い時間に一気に満開になり、あっという間に葉桜になってしまったように感じます。毎年上野に家族とお花見にいくのですが、今年は期を逃してしまいすっかり葉桜の様相でした。
それでも散り際の桜というのもきれいなものです。海外にいる友人から桜の写真を送って欲しいといわれ何枚か送りました。その友人が、海外に住んでいてどうしても日本に帰って見たくなるのは、桜と花火だといっていましたが、桜吹雪の上野公園を歩いていると本当にその気持ちがわかります。
桜ほど、日本人の心、感情に直結してくる花はないのかもしれません。
そんなことを想いながら散歩をしていて、ふと安心法門という禅宗の書物の中にある言葉で「桜が我は是桜でござる、梅が我は是梅でござると名乗って出はせぬぞ」という言葉が書かれていたのを思い出しました。
美しさとはなんなのか、心を打つということはどういうことなのか、その深い部分がその言葉には表されているような気がします。
副住職
遠藤正樹
副住職さま
「さくら」拝読させて頂きありがとうございました。あきられてしまう前に見事に散るさくらを簡単に切れやしません。日本の精神風土にぴったり馴染むしっかり者でしょうか。普段はなにげ無いたたずまいであってもまた咲いてくれたとほのぼのとした気持にさせてくれ一年元気でいられてありがとうと見上げます。
遠藤正樹
副住職
散り際に美しさを見いだすということもまた日本人の美徳なのかも知れないですね。
そうありたいと思いながらも、最後まであんなに潔くはいれなさそうです(笑)
蓬田 美紀
先日 映画「happy」を観る会に参加させていただきました。お坊さんと〜という言葉に引き寄せられて参加してみましたが、映画もいろいろ考えるところもあり、副住職さんのお話にも共感、感慨深く…とても良い経験をさせていただいたので、この場をお借りして御礼させていただきます。 ありがとうございました。
「さくら」のお題に関係なくてすみません。
蓬田様
こちらこそ足を運んでいただきありがとうございました!なかなかああいう場面でお話をする機会もなく、あとからもっとうまいこといえたのにな・・・と反省することも多々ありましたが、こちらもとても勉強させていただきました。
またなにか御縁がありましたらぜひ宜しくお願い致します。
副住職