あけましておめでとうございます。
といっても新年があけてだいぶ経ってしまいました。
元旦の修正会にはたくさんの方にお参りいただきありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、幼稚園では今年度も残すところあと3ヶ月、1年の活動もいよいよ大詰めの時期にはいりました、そんな中、先日幼稚園でみかけた場面の話です。
園庭で縄跳びをもち、下を向きたたずんでいる3歳の男の子がいました。
うつむいたまま微動だにしないその子を遠目に見ていて、
なにか嫌なことがあったのか、どこか痛いのか、具合でも悪いのだろうかと思って、そっと近づくと小さな声でなにかつぶやいていました。
「発車までいましばらくお待ちください」
その子の進む方向をみると、他の子どもが三輪車で遊んでいます。
三輪車が通過するのをまって顔をあげると、
その子は勢いよく縄跳びをもったまま走り出しました。
「次の駅はオオカミ駅~」
ただ黙って立ち尽くしているように見えた子供の目には、
まっすぐに線路が見えていて、
次の駅へ向かうための安全を確認していたようです。
たたずんでいる時間の中にもしっかりとした遊びのイメージができあがっていたこと、そして4月では考えられなかったその遊びの広がりに成長を感じました。
あたりまえのようなことですが、この遊びひとつが出来上がるまでに1年の時間がかかります、そしてこれからこの遊びは、一人だけのイメージで完結していたものが、お友達や先生たち、自分以外の人たちとイメージを共有し、一つの世界をみんなでつくっていくというように展開していきます。
1日1日にこうした成長を感じながら、新学期に向けて気持ちを引き締めてまいりたいと思います。
副住職
遠藤正樹
副住職さま、「あけましておめでとうございます」拝読させていただきありがとうございました。修正会で吉岡家、僧侶皆さまの笑顔とスクスクかわいらしく成長されるお子さまに接しますと気分さわやか新年をスタートできます。ありがとうございました。
一年間のご苦労がむくわれましたね。ジワッと胸が熱くなります。抱きしめてあげたい。歳をとっただけでは人間として成熟できるものではないと自分自身つねづね感じております。無理をせず自然に人の立場も配慮するようになりたい。また教えられました。遠藤正樹
副住職
修正会ではありがとうございました。また今年も1年よろしくお願いいたします。
私も、園での生活の中で日々子どもたちに気づかされることが多いです。まだ今年度もあと2ヶ月ありますので最後まで気持ちを引き締めてまいりたいと思います!