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年末でなにかとそわそわした空気の流れている今日この頃。普段私がいっている、まどか幼稚園では明日すこし遅い稲刈りをします。
2年前から幼稚園で農業を取り入れて、悪戦苦闘しながらいろいろな作物を育ててきましたが、この2年間で土をいじるようになり、そして農作物を育てる中で感じたのは、ほんとに思い通りにならないことばっかりだなという想いでした。
種をまいても鳥にほじられるし、やっと芽を出せば虫がつく、大きくなっても、猛暑で枯れてしまう。本当に野菜を1つ作るのはこんなに大変なのか、米を作るというのはこんなに大変なことなのか・・・と思い知らされることの連続でした。
それでもやっと収穫できた野菜を子どもたちと少しづつわけあって食べたりもしました。
そんな経験をする中で、やはり人間は思い通りにならないという経験をするということは大事なことなのかもしれないと思うようになりました。
子どもたちが一生懸命植えた種も、簡単にほじくり出され、枯れてしまうこともあったり、みんながみんな発芽するわけではなかったり、そういう経験をする中で、子どもたちの中にはそういうことに対応する心が育っていくのかもしれないと思います。
その悔しい思いや悲しい思いが、負の感情になり、そこで心が折れてしまうのではなく、その感情がまた次につなげようという意欲と気持ちに繋がっていってほしいし、これから社会に出て行く中で、思い通りにならないことがたくさんありつらい思いをしたときに、この実体験のかけらみたいなものが、こころのどこかに残ってて忘れないでいてくれたらいいなと思います。
子どもが自分から次のステップに心をつなげていけるように、周りにいる大人が手を添えてあげる、そしてそういう経験のひとつひとつを無駄にしないという姿勢でこれからも子どもたちに関わっていければいいなと思います。
幼稚園の農地の様子をご覧になりたい方はコチラをご覧ください↓
http://garden.madoka-y.com/blog/
副住職
遠藤 正樹
副住職
土いじり拝読させて頂きました。園ですから家を出て、自然の中でいろいろ体験していくべき場なのでしょう。都心ではなかなか難しいですし、そもそも先生の負担も大きいでしょうからその様な場が得られる子供は幸せだと感じます。親はどうしても甘やかしてしまいますから、皆に共同作業をさせ、自然の厳しさと恵みを五感で感じさせくれる場は親にとってもありがたいことだと思います。それに子供から学ぶことも多いのではないかと感じて居ります。頑張ってください。
遠藤